「腰部脊柱管狭窄症」治療奮戦記

現在当院で治療している64歳の男性です。 体系は身長173cm、体重67kg。病気は過去皆無でゴルフ、山登り等 のスポーツを愛好し、お酒とタバコを嗜好する男性です。 停年後、パソコンに向かう時間が多くなり、運動不足に拍車がかかりな がら、週一のゴルフを楽しんでいました。 しかし、平成16年初頭頃より足のつま先にしびれを感じ始め、日が経つにつれて痛みで 長い時間の歩行ができなくなり、治療奮戦が始まりました。

本稿は、さく羅井指圧治療院における治療経過でもあります。

本稿が、拙文ながら同病で悩む方の一助に成ればと投稿します。
報告の前に、疾患のおさらいをしてみます。 

「腰部脊柱管狭窄症」による「間欠跛行(かんけつはこう)」とは

「腰部脊柱管狭窄症」は、骨の老化によって、神経を通す空間(脊柱管)が狭くなり、 神経を圧迫することで起こる病気です。「腰痛」のほかに、「歩いたり立ったりしているときに、痛みやしびれが生じる」 という特徴的な症状が現れる病気です。

腰部脊柱管狭窄症

正常

側面図
断面図
■症 状
脊柱管狭窄症には、「腰、おしりから膝にかけて、体の後ろ側に痛みやしびれがある」 という症状や、「しばらく立っていたり歩いていると、脚に鉛が入ったようにだるく、重くなり、時には痛くなる」 という特徴的な症状があります。歩くうちに症状が強くなり、足が前に出せず、動けなくなりますが、しゃがんで少 し休むと、症状が軽くなってまた歩けるようになります(間欠跛行といいます)。椎間板ヘルニアと、ともに腰痛の二大疾病の一つですが、 ヘルニアと異なり、加齢 とともに症状を訴える人が増加し、病状も進行する傾向があります。

【お礼】図及び内容は無断借用したもので、関係者にはお礼とお詫びを申し上げます。

それでは、小生の治療奮戦を日誌風に以下報告します。

治療日誌

●平成16年4月:○○病院

 両足下肢(特につま先)のシビレを感じ始めました。日にちが経つに連れ、ある程度の時間歩いていたり、立っていたりすると 下肢の痛みやしびれ歩行が生じてしゃがみこんでしまう。 しばらくの間座っているとまた歩けるようになるような状態が続きました。思い余り、名の知れた○○病院に診察に行く。 2日間にわたり、

★レントゲン撮影  
★MRI撮影(磁気共鳴画像)

を行い、診察結果は「腰部脊柱管狭窄症」による「間欠跛行(かんけつはこう)」と診断されました。診察後、次の薬事療法 とすることに成りました。

★経口薬(プロレナール錠 毎食後1日3錠)による薬事療法の開始。

 念の為、他にも疾患要因があるのではないかと考え内科の診断も受けたが異常は無し。

●平成16年7月

 痛みの症状は悪化し、歩くとお尻から太ももの付け根、ひざ、ふくらはぎにかけて、ますますしびれと痛みが増し、 100mも歩き続けることができなくなる。○○病院では薬事療法の延長と云う事で薬を3ヶ月分貰う。

   ▲7月秋田駒ヶ岳に登る。
   ▲8月北アルプス針ノ木岳に登る。

●平成16年9月:△△整形外科病院

 痛みは治らず、病院を替えることにした。人の紹介で△△整形外科病院に通院開始する。再レントゲン撮影の上、 同一疾患の診察後、週3回の通院による下記のリハビリと薬事療法の開始。治療方法は、以下である。

★牽引療法:腰の牽引と温熱療法。約15分
★電気療法:キセノン波による電気的な刺激によるマッサージ治療。約15分

 リハビリ後、
★静脈注射:プリンク1A生食20ccの静脈注射。
        日1本で計14本で打ち切り宣言の上治療開始。

●平成16年10月

注射療法終了後、上記リハビリと下記薬服用で様子を診ることに成った。

 ★経口薬(プロレナール錠 毎食後1日3錠)による薬事療法の開始。

症状回復の兆しなし。

●平成16年11月

 50mぐらいの間欠跛行となる。歩けないので、痛みを堪えカートゴルフに徹していたが、時にはパターの姿勢が保てず早撃 ちとなり、ますますヘボ・ゴルフとなる。同一疾患の友人は手術による治療をし回復した話しも伺い、次の選択肢を模索する。

★西洋医療 
  イ.薬物療法の継続と通院
  ロ.患部のブロック注射:入院治療
  ハ.手術療法:リハビリ期間も含め約2週間の入院予測  

★東洋医療
  ニ.鍼灸療法
  ホ.指圧療法

★整体療法
  ヘ.カイロプラクティック

色々と迷ったうえ、指圧に頼ることにしました。

●平成16年12月:さく羅井指圧治療院

 「さく羅井指圧治療院」を知人から紹介して貰う。要は、背筋、腹筋と股関節等の筋肉の疲労と退化らしい。 早速症状に合った治療法を取り入れられ、次の治療が開始されました。

 ★指圧と押圧療法  
 ★関節の潤滑を行うローラマッサージ療法。
 ★テーピング療法:首、背筋から腿、脹脛
 ★時には、背中の冷却療法
 ★日常生活動作のアドバイス

 これらの治療を週2回の割合で開始された。3,4回と通うに従い、徐々に良い兆候も表れ歩行も 300m〜400mに延びてきました。 痛みは残るが犬の散歩もこなせる様になりました。 院長先生からは、適度な運動、特に歩行を推奨されました。 ゴルフは捻る運動の為推奨はできないが、気が晴れるのらと特別の 許可を頂き前日は、腰部、脊柱に入念なテーピングも施して頂き週一 のゴルフを楽しめることも出来る様に成りました。
本人の資質もあり、ヘボ・ゴルフからの脱皮は出来ないが楽しい日々が再開され希望が湧き出しました。
なお、このテーピングは優れもので入浴してもカブレも無く1週間は持ちます。

日常動作では、腰部のストレッチの他、コラーゲンの摂取の為アミノコラーゲン(明治製菓) とビタミンC(タケダ)を飲み、悪しき生活習慣の見直しをしました。

●平成17年1月〜

 症状は昨年の9月頃に戻った感もあり、幸先の良い年始を迎える。
1月11日はゴルフの初打ちも出来、嬉しい限りです。
現在、連続歩行500mのリハビリ中です。

今年は楽しい1年とし、今年の夏は、久しぶりに山登りも再開します。
万歳!。

 以上が治療経過と現況です。これからも、治療は続けるが早く治ることを念じながら先生に感謝しております。

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