「腰部脊柱管狭窄症治療体験」その2

64才の男性です。若い頃から腰痛を患った経験があり、一旦始まると数日静養という状態でした。 4年前、60才の頃から通勤で10分以上も歩くと足の指がしびれるようになり、1−2年で、徐々に 悪化して5分も歩くと両足首から下がしびれて、不快な疼痛を感じる様になりました。

整形外科では、X線、MRIを撮り、症状から「脊椎管狭窄症」と診断されました。4種類の薬を 与えられ、当分牽引を勧められましたが、共に全く効果がなく、中断しました。セカンドオピニオンを 求めて、著名な整形外科の診断を受けましたが、再三、X線、MRIを撮り、脊椎管狭窄症のようだと 診断されました。写真には、狭窄が明瞭に見えないこともあるようでした。

しかし、症状は朝にひどく、200−300m歩くと痛みが最もひどくなり、腰をかけて休むと10分 程度で元に戻るという典型的な「間歇性跛行」でした。それでも、自宅から駅まで1600mを足の痛み をこらえながら歩く努力をしていました。

3つ目の整形外科で同じ診断を受け、治療方法はないと判断し、腹筋や背筋を鍛えるため体育館でスト レッチングに励み、鍼、灸もやってみました。十字式にも行ってみました。一向に改善しないので、 インターネットで脊椎管狭窄症を検索していて、桜井先生のところの治療例を見つけました。

2005年4月22日に初診、横臥した状態で上の肩を背中の方向に強く押しつける治療は、速効性があり、 効果的でした。いかにも脊椎がねじれ、脊椎管を通っている神経が拡げられるという実感があり、 その日のうちに効果が見られました。医学的な表現を借りると、黄色靭帯の肥厚(ひこう)により神経の管 (硬膜管(こうまくかん))が狭窄化(きょくさくか)しているわけですから、脊椎に力学的に力を加えて 狭窄化したところを広げてやればよいのです。最近、さく羅井指圧治療院に来た脊椎管狭窄症の患者さんで 50mしか歩けなかった人が、初回の治療だけで400m歩けるようになったとのことです。

この治療の他、背中を冷やすとか、ベッドに傾斜をつけるとか、色々のアドバイスを受けましたが、 どれも長続きはしませんでした。早く治すには、すべてを取り入れて実行するに越したことはないのでしょうが、 人それぞれ、自分のペースで治すことです。

2005年7月21日の3ヶ月目、8回目の治療で痛みはほとんどなくなり、数百メートル歩いても問題 はなくなりました。症状はどんどん変化するものです。歩いた後のシビレは以前より長く残っていますが、 歩行中の痛みはすっかりなくなりました。

脊椎管狭窄症は難病ですから、そう簡単には治りません。整形外科というところは、診断はできても、 治療法というものはないことを私は3つの病院で実感しました。同じ病気で手術までした友人(医者)からも、 今のところ治療薬はないこと、手術はなるべくしないこと、という経験談を聞いていました。

桜井先生の治療とアドバイスによって「自分で治す」という意気込みさえあれば、症状は確実に改善することを 実感しています。(2005.7.26)

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